電話占いで起こる詐欺事例|対処法や怪しいサイトの見分け方も紹介
「電話占いをしてみたいけど、無料って本当?」「詐欺にあったらどうしよう…」
無料とうたわれている電話占いをよく見かけますが、実際はどうなっているのでしょうか。
Uranaru編集部
詐欺サイトのポイントを理解しておけば、安全なサイトとの見分けがつき、電話占いを安心して満喫することができます。そこでこの記事では、
などをくわしく解説していきます。悪質な電話占い詐欺にあわないための対策方法も、しっかりおさえておきましょう。
目次
怖い電話占いの詐欺の事例
まずは実際に詐欺被害にあってしまった事例から見ていきましょう。
消費者トラブルの相談先である独立行政法人「国民生活センター」には、毎日のように占い詐欺被害の相談が寄せられています。
その数、なんと毎年90万件ほど!
一体どんな言葉や誘導で、詐欺の被害にあってしまうのでしょうか。悪徳占い業者の巧みなセリフや不安をあおるその内容を、確認しておきましょう。
電話を引き延ばしされる
無料鑑定期間を過ぎてもポイント購入を続けてしまい……。気づいたら4か月で300万円もの支払いをしてしまっていました。”
被害者:50代 女性
マインドコントロールをされる
選ばれしあなただけを宝くじの高額当選に導く」と言われ、2週間以上やりとりを続けてしまいました。気づいたら振込で17万円、クレジットカード払いで38万円の支払いに。いつまで続けるのか質問をしても
「波動が乱れていて調整が必要」など巧妙な口車にのせられてズルズルとやりとりを続けてしまいました。”
被害者:50代 女性
個人情報を悪用される
名字だけ入力し送信したところ「会員登録完了」のメッセージが。会員登録をしたつもりはないのに……。その後、
覚えのない迷惑メールが大量に届くようになってしまい、困っています。”
被害者:60代 女性
有料のサービス・商品に誘導される
無料で利用できるのは3日間だけで、あとは有料。やめようと思ったところ、占い師から「この占いのおかげで宝くじが当選、借金を返した人がいる」などと吹き込まれ、信じて利用を続行。おかしいと気づいたときには電子マネーで3万2000千円ほどを支払い済み。あわてて退会するもやりとりの記録をすべて消去されてしまっていた。”
被害者:50代 男性
高額な請求が届く
占い師の方がかまわず話続けるため電話を切ることができず、結局30分以上電話をしてしまった。請求額を見てびっくり、1万円以上の請求がされていました。
無料の10分間だけ相談するつもりだったのに…。”
被害者:10代 女性
上記の詐欺被害者の声をまとめてみると、
「無料の期間だけ利用するつもりが、有料サービスに誘導されてしまっている」
「支払い料金がいつの間にか高額な金額になっている」
「やりとりをやめたくても不安をあおられ続けてしまう」などがあげられます。
Uranaru編集部
詐欺に遭ったときに取るべき行動
もし電話占いで詐欺にあってしまっても、あわてずに!下記の方法で解決を試みてみましょう。
詳しく見ていきましょう。
電話占いサイトに報告する
まずは当事者同士で解決の糸口を探ってみましょう。電話占いサイトに連絡を試みます。
サイト内にある「お問い合わせ」「CONTACT」などと書かれたアイコンから、記載されているメールアドレスや電話番号の連絡先に連絡をとり、現状の困っていることを伝えてみましょう。
その際は、いつ、どこで、どんなことが起こり、どのように困っているのか、などの内容を明確にし、順を追って伝えると、相手に伝わりやすく後々トラブルも防ぐことができます。
電話・メール先の担当者の名前や、今後の連絡先も忘れずに聞いて、控えておきましょう。
国民生活センターに相談する
料金無料で詐欺などトラブルの相談ができる、公的機関の窓口があります。
公的窓口である「国民生活センター」では、全国に約800ヶ所ある「消費生活センター」、または最寄りの市区町村にある「消費生活相談窓口」を案内してもらえます。公式LINEアカウントもあるので、こちらも利用してみましょう。
土日・祝日 10時~16時
年末年始を除く毎日相談受け付け可能
LINE ID @line_ncac
弁護士に相談する
詐欺やお金のトラブルは、法律の専門家である弁護士に相談することも有効な手段です。
とくに金銭のトラブルでは、お金を取り戻してもらえる可能性が高くなります。
弁護士料金が心配な場合は、
相談無料の事務所や、成功報酬(詐欺相手からお金を取り戻すなど、成果に対して弁護士費用を払う制度)に対応してくれる事務所を利用すると良いでしょう。
また国が公的に設立している法トラブル解決の窓口に、「法テラス」という機関があります。
こちらでは相談料金は無料で、弁護士に相談することができます。詐欺被害はもちろん、さまざまな問題や困りごとを、電話や対面で話しを聞いてもらえるため、安心して利用ができます。
メールでの問い合わせは24時間受付可能
裁判外紛争解決手続(ADR)を利用する
「ADR(裁判外紛争解決手続き)」という方法もあります。
ADRは、訴訟ではなく、話し合いによって解決をしようという方法です。当事者間に公正な第三者(あっせん人・調停人・仲裁人)を立て、交渉・和解を行う手続きのことを言います。
ADRのメリットは2つあり、ひとつは訴訟より料金が安く押さえられること、もうひとつは比較的、手続きが複雑ではないこと。先ほど紹介した国民生活センターを通して申請を行うことができます。
少額訴訟・民事訴訟を起こす
これら上記4つの方法で解決できなかった場合、最終手段として、「訴訟を起こす」という方法があります。
訴訟にはおもに下記の2種類があり、どちらかの方法で訴訟を起こす方法が一般的です。
少額訴訟
- 審理期間は1日
- 訴訟費用は1万円前後
- 審理回数1回のみ、被害額140万円以下、請求金額60万円以下の場合に利用可能
民事訴訟
- 審理期間は約8ヶ月~12ヶ月
- 訴訟費用は20万円前後
- 数回に渡り審理を行う訴訟で、請求金額の制限はない
少額訴訟は、訴訟費用が安く、期間も短く済みますが、訴訟相手が少額訴訟に応じなかった場合、民事訴訟に移行することになります。
民事訴訟は、訴訟費用も期間もかかるため、取り戻す金額が高額になる場合に民事訴訟を利用するパターンが多いようです。
出典:少額訴訟 | 裁判所
詐欺かも?怪しい電話占いサイトの特徴
電話占い詐欺にあわないためには、悪徳サイトの特徴を事前に知っておくことも大切です。怪しい電話占いサイトのポイントを5つをお伝えします。
- 運営会社や代表の情報が少ない・曖昧
- 料金体系が不明確である
- 支払方法が限定されている
- 解約方法などの記載がない
- 信用できる口コミが少ない
それでは詳しく見ていきましょう。
運営会社や代表の情報が少ない・曖昧
優良な電話占いサイトには、会社名や所在地といった会社情報が必ず記載されています。
これは「特定商取引法」という法律に基づき、クレジットカード決済をする際に会社表記が必須になるため。そのため、下記のような場合、損害賠償請求から逃げるためのペーパーカンパニーである可能性が考えられます。
- 会社の設立から間もない
- 会社や代表名の表記がない
- 代表者名が画像記載のみ
- 会社名ではなく個人名である
- 運営会社の所在地が海外を示している
クレジットカード決済を使用しない占いサイトであっても、会社の身分を明かす情報があることは重要。安心感にもつながり、信用できるサイトのひとつと判断できます。
料金体系が不明確である
料金を示していない場合はもちろん、「完全無料」のような表記、「500円~」のような、「~」表記で料金をあいまいに示している場合も、注意が必要です。
そのほか「10分間鑑定無料」は大きく表示し、スミの見えにくい場所などに「10分経過ごとに〇〇円を請求します」と小さな文字で記載し、見逃しをうながすサイトも悪質で危険。
安心なサイトでは、料金体系が明確に示されています。料金が不明確であったり、分かりにくい場合は、詐欺の可能性を疑ったほうが良いかもしれません。
支払方法が限定されている
料金の支払い方法が「先払いのみ」の場合は要注意!詐欺サイトの可能性があります。
なぜなら優良サイトの多くは、先払いのほか、「クレジットカード払い」「銀行振り込み」といった後払い方式も採用されています。
これは、鑑定の質やサービスに自信があり、後払いでも問題がないから。
しかし詐欺サイトでは、支払いキャンセルを避けるため、先払いに限定した支払方法を採用している場合があります。
初めて利用する占いサイトでは、なるべく後払い方式を選択すると安心でしょう。
解約方法などの記載がない
一般的な電話占いのサイトは、生年月日などの登録をする際、「解約方法」や「退会方法」が明記されています。あわせて「連絡先」も表示され、会員登録をした情報が破棄される方法も示されています。
詐欺が疑われるサイトでは、このような解約方法がきちんと示されていない場合が多い傾向にあります。
登録ボタンを押す前に、登録を解除する方法にも目を通しておくようにしましょう。
信用できる口コミが少ない
詐欺サイトでは、口コミ情報が集まりにくい傾向にあります。なぜなら短期間に会社名やサイト名を変え、悪い評判がつく前にその姿を消してしまうからです。
口コミ情報の数が非常に少ない場合も、悪徳業者が自ら口コミを書くなどした怪しいサイトかもしれません。
信用できる電話占いサイトは、口コミ情報の数が多く存在します。口コミ情報の内容だけでなく、数もチェックしておきましょう。
Uranaru編集部
電話占いサイトで詐欺に遭わない方法
悪質な詐欺サイトの特徴がわかったところで、詐欺にあわないためのポイントも押さえておきましょう。
詐欺にあわない方法として、下記の8つのポイントがあげられます。
- サイトを隅々までチェックする
- 実績や運用歴の長いサイトを選ぶ
- 鑑定した時の情報を記録に残しておく
- 個人情報を安易に教えない
- 身に覚えのない請求は支払わない
- 不信に思ったらすぐに利用をやめる
- 占いは占いであると割り切る
- 家族や友人の話も聞く
一つひとつ見ていきましょう。
サイトを隅々までチェックする
「詐欺かも?怪しい電話占いサイトの特徴」の章でもお伝えしたように、悪質なサイトには会社名や所在地、連絡先などが記載されていない場合が見られます。送信ボタンを押す前に、もう一度サイトを最後までチェックしてみましょう。
小さな文字で書かれている情報の中に、重要事項が書かれているかもしれません。とくに支払いが発生する際は、さらにもう一度チェックを。入金の流れや解約方法までしっかりと確認しておくことが大切です。
実績や運用歴の長いサイトを選ぶ
悪質サイトは、足がつかないよう会社名をコロコロと変えます。その逆で、優良サイトは運用歴が長く、口コミや実績数も多くあります。
なるべく個人経営や運用歴の短いサイトは避け、少なくとも1年以上の運営が見られる、規模の大きなサイトを選ぶと良いでしょう。
鑑定した時の情報を記録に残しておく
鑑定の際の情報は、ひとまず記録に残しておきましょう。電話占いの場合は、スマートフォンの録音機能を使用すると便利です。
これは後から弁護士に相談したり、訴訟を起こしたりする際に証拠となり、役に立ちます。
また後から冷静になって聞き返すと、実はつじつまの合わないことを言っていたり、一般論しかアドバイスしていないなど、新たな発見があるかもしれません。文字にして書き出し、改めて見直す方法は、事実を客観的にみられるためおすすめです。
個人情報を安易に教えない
名前、住所、電話番号、メールアドレスなどの個人情報は、高額で売買されている実情があります。漏えいした個人情報は、闇取り引きに流され、悪徳業者のよいカモに。「詐欺にかかりやすいリスト」としてブラックマーケットに出回ると、さまざまな詐欺のターゲットにされかれません。
電話占い後、大量の身に覚えのないメール、勧誘電話がかかってくることがあれば、個人情報が漏れた可能性が疑われます。迷惑メールや電話は、相手にしないようにしましょう。
Uranaru編集部
悪徳業者の手に渡ってしまった個人情報は、下記のように悪用される恐れがあります。
・入手したメールアドレスに有料占いサイトのメールマガジンなどを送り付け誘導する
・悪徳業者内で相談内容を共有して、占いを的中することにより他の悪徳占い師を信用させる
・勝手に開運アイテムや除霊グッズを送り付けて、高額な代金を要求する、etc…
身に覚えのない請求は支払わない
これは占いに限ったことではありませんが、身に覚えのない請求がきた場合、いったん立ち止まって冷静になりましょう。
「今すぐ支払わないと取り立てる」「裁判になる」などの不安をかきたてる内容が記載されている請求書こそ、いっそうの注意が必要です。
不安に思い電話やメールで問い合わせる行為も、まずはストップを。悪徳業者の口車にのせられ、ますます巧妙な手口にかかってしまうこともあります。
「支払わない、相手にしない」勇気を持ち、それでも心配であれば先ほど紹介した「国民生活センター」などの公的な相談窓口に相談してみるのもひとつの方法です。
不審に思ったらすぐに利用をやめる
少しでも「おかしいな」と思ったら、思い切って利用をやめてしまうのも良い方法です。
悪質な占い師の場合、次々と不安をあおることを言ってきます。そして人は不安になると、誰かに頼りたくなるもの。
「絶対〇〇」や「不幸になる」などのマイナスな言葉、金銭の要求が出てきたら、要注意。また「あなたが幸せになっている姿が見える」「悪霊がついている」などの根拠のない言葉にも気を付けて。
一度立ち止まり、疑いの目をもって対応することも考えておきましょう。
占いは占いであると割り切る
占いは、絶対にこうなる、という予言ではありません。
占いとは、運勢の流れを感じ取り、あくまでもアドバイスを行うという行為。自分の運命が占い師の言葉通りになる根拠はなく、もし占いが当たったとしても、すべて占いのおかげとは限りません。
信じるか信じないかはあなた次第、ではありませんが、「占いは占い」と割り切って、背中を押してくれるアドバイス程度に聞き入れる軽い気持ちが大切です。
家族や友人の話も聞く
「マインドコントロール」という言葉が聞かれるようになった昨今、占いに洗脳されてしまう状態になってしまうと危険。「自分がだまされているはずはない」という考えは、悪徳占い師の思うつぼです。
どんな占いにも絶対はありません。「この人だけを信じていれば大丈夫」という思考におちいってしまう前に、家族や友人など身近な人の意見を聞き、第三者の意見を取り入れるようにしましょう。
厚生労働省が設置している「こころの相談センター」などの窓口を利用するのもおすすめです。
厚生労働省「こころの相談センター」
電話占いでの詐欺被害を防ごう
本物の電話占いサイトは、口コミも多くあり、連絡先や解約方法がきちんと提示されています。
もし悪質な詐欺サイトにかかってしまっても、国民生活センターや弁護士など、公的機関に相談して解決することができるので、あわてずに。
大切なのは、間違っても身に覚えのない料金は支払わない、そして不安に思ったら誰かに相談すること。この2つを覚えておけば大丈夫。
Uranaru編集部
幼少期から田舎でスピリチュアル体験を実感してから占いについて研究するようになりました。電話占いサービス113社以上を調査!当たると噂の占い師の当たったエピソードや評判・口コミを100名以上から調査しています!皆さんに有力な情報をお届けできるようにがんばります♪
記載されている内容は 2023/01/24 時点のものです。 現在の情報と異なる可能性がありますので、ご了承ください。 また、記事に記載されている情報は自己責任でご活用いただき、 本記事の内容に関する事項については、 専門家等に相談するようにしてください。